日本語版がSNOWのアドレスを載せない理由
韓国語版と英語版は、SNOWの接続先や登録画面を確認日つきで記録しています。日本語版でそれをしないのは、日本の法律が二つの点ではっきりしているからです。
一つ目は利用そのものです。警察庁は「海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です」としています。バカラ、スロット、スポーツベッティングなど、名前や中身に関係なく対象になります(警察庁)。
二つ目は情報の発信です。改正ギャンブル等依存症対策基本法は、2025年9月25日に施行されました。令和7年法律第76号として、同年6月に成立した法律です。対象は、日本国内の不特定の人に向けてサイトやアプリを示すことです。そこへ誘導する情報を発信することも禁じられました。
警察庁は、禁止される例を三つ挙げています。SNSにリンクを貼った投稿と、「○○カジノ 登録はこちら」といった勧誘です。リンクを並べた「おすすめ10選」のようなまとめサイトも含まれます。
アドレス、登録の手順、入金の方法、ボーナスの案内は、どれも「誘導する情報」にあたりえます。そのため日本語版では扱いません。このページにあるのは、法律、実際の検挙事例、詐欺の手口、数字で見た損失、相談先です。
賭博罪と常習賭博罪:刑の重さと検挙された行為
刑法第185条の賭博罪は、50万円以下の罰金又は科料です。第186条第1項の常習賭博罪は、3年以下の拘禁刑です(e-Gov法令検索:刑法)。科料は1,000円以上1万円未満の財産刑です。それでも罰金と同じく刑罰なので、確定すれば前科になります。
海外の事業者が持つライセンスは、その国での営業許可にすぎません。日本国内で賭けることを合法にするものではありません。暗号資産で入金しても、VPNで国外からの接続に見せかけても同じです。賭けた場所は日本国内のままです。下の表は、警察庁が公表している検挙事例と改正法の禁止行為を、行為ごとに並べたものです。

| 行為 | 問われうる罪・規制 | 根拠 |
|---|---|---|
| 自宅のパソコンやスマホから海外サイトに接続して賭ける | 賭博罪 | 警察庁の検挙事例 |
| 常習として賭ける | 常習賭博罪 | 刑法第186条第1項 |
| 海外サイトと契約し、動画配信などで利用を勧誘する | 常習賭博幇助罪 | 警察庁の検挙事例 |
| 決済の代行を装い、自分の口座に賭け金を振り込ませる | 組織犯罪処罰法違反 | 警察庁の検挙事例 |
| SNSやまとめサイトでリンク・登録案内を発信する | 改正ギャンブル等依存症対策基本法で禁止 | 令和7年法律第76号(2025年9月25日施行) |
「アドレス案内」を装った詐欺:よくある5つの手口
オンラインカジノのアドレスを探す人は、検索やSNSで見つけたリンクを開きがちです。そのぶん詐欺に狙われやすくなります。どの手口も、日本では違法なサービスなので被害を相談しにくい、という弱みにつけ込みます。
- そっくりのログイン画面:本物そっくりの偽サイトで、IDとパスワードを入力させます。そのままアカウントを乗っ取ります。画面の見た目は、本物かどうかの判断材料になりません。
- 「新アドレス」「復旧URL」のメッセージ:メッセンジャー、SMS、SNSのDMで届くリンクです。短縮URLや、よく知られた名前に1文字足したドメインが使われます。
- 認証コードの聞き出し:「本人確認のため」と称して、スマホに届いた6桁のコードを送らせます。コードを渡すと二段階認証は意味をなくします。
- 出金のための手数料・税金:「出金の前に手数料(または税金)を振り込んで」と求めます。払っても出金されず、別の名目で請求が続きます。
- 「取り戻せます」という業者:負けたお金や出金できないお金を取り戻せると持ちかけます。着手金だけを取る、二次被害の手口です。
ゲームの数字で見る損失:公表されている還元率から計算
必勝法や攻略法をうたう情報は多いものの、ゲームの数字は公開されています。ゲーム会社が公表している還元率(RTP)をもとに計算しました。賭けた額に対して、長い目で見るといくら失うかという計算です。還元率が100%を下回る分だけ、賭け続けるほど手元のお金は減っていきます。
| ゲームと賭け方(公表値) | 還元率 | 1万円を1,000回賭けたときの平均損失 |
|---|---|---|
| スピードバカラ(Evolution):バンカー | 98.94% | 106,000円 |
| スピードバカラ(Evolution):プレイヤー | 98.76% | 124,000円 |
| スピードバカラ(Evolution):タイ | 85.64% | 1,436,000円 |
| Mental II(Nolimit City):基本設定 | 96.06% | 394,000円 |
ライブバカラは1ゲームが約27秒です。1時間で133回近く賭けられます。1回の損失が小さく見えても、回数で積み上がります。
暗号資産での送金は、誤送金や詐欺だと分かっても取り消すことがほぼできません。
負けを取り返そうとして賭け金を上げても、還元率は変わりません。損失の期待値が賭け金に比例して大きくなるだけです。
相談先:依存、詐欺、家族の悩み
家族や友人のギャンブルに悩む人も、本人を連れて行かずに相談できます。被害の相談をするときは、やり取りの画面と振込の記録を消さずに残しておいてください。
- 依存症対策全国センター:地域ごとの相談窓口と専門医療機関を探せます。窓口には精神保健福祉センターなどがあります(ncasa-japan.jp)。
- 警察相談専用電話 #9110:詐欺の被害など、緊急ではない相談の窓口です。緊急のときは110番に電話してください。
- 消費者ホットライン 188:近くの消費生活センターにつながります。「取り戻せます」という業者からの請求の相談にも使えます。
- Gambling Therapy:国際的な無料のオンライン支援です。英語など多くの言語で使えます(gamblingtherapy.org)。
